学習の黄金サイクルを確立しよう
予習
授業の内容を理解しやすくするためには予習が必要です。苦手な科目であればあるほど,予習をして授業に臨んでください。
また,授業で教わる前に,自分の頭で考えてみることが大切です。予習は探究型学習の第1歩です。
授業
学習の基本は,授業です。授業の受け方を工夫しましょう。重要なところはその場でチェックすることも大切です。板書を写すだけではだめです!
復習
次の授業につなげる「復習」をしましょう。「宿題」も復習に入ります。「テストのための勉強」も「テストの見直し」も復習です。もちろん,「テスト」も復習なのです。「黄金のサイクル」が当たり前になるようにしましょう。
学習アドバイス(英数国編)
英語編
英語上達のカギは,語彙力と日本語力と記述力
- できるだけ早めに,たくさんの英単語を覚えましょう。予習を必ず行い,調べてきたことをもとに積極的に発表しよう。
- 復習として,毎日1ページ以上のスペリング練習をしましょう。英単語や重要例文も,定着するまで繰り返し覚えることが大切です。
- 学習したことをもとに自由英作文を行い,表現力を身に付けよう。
- 日本語の能力アップにも力を入れましょう。英語ができる生徒は日本語ができます。
- 英語を聞く機会を増やし,幅広く英語への関心を広げましょう。
数学編
答案の書き方が大切
- 自分の力で調べたり考えたりすることを大切にしよう。予習の段階で疑問点を探っておこう。
- 正しい答案の書き方を身に付けよう。答えが合っているだけではだめです。
- 自分の計算や考え方が間違っていたときには,消さずに赤ペンで訂正し,なぜ間違ったのか考え,書き加えよう。
- 課題は必ず取り組み,分からない問題でも5~20分は自分で考えよう。それでも解けないときは,次の問題へと先へ進もう。時間がたてば分かるようになるものです。時間切れだと思ったときだけ解説を見て解き方を理解しましょう。
国語編
国語力は,すべての教科の要
- 上達のカギは,「正確に読む」「正確に理解する」「正確に書く」力を磨くことです。
- 読書を通して,ものの考え方,ものの見方を身につけ,語彙を豊かにしましょう。「国語力」の基礎は,思考力と知識です。これらは,読書を通して得られることが多いです。
- インプットされたものを,よりよくアウトプットしましょう。「書くこと」を怠らないようにすることが大切です。「書くこと」で他教科にもつながる本当の国語力が身に付きます。
手帳の効用
限られた時間を有効活用するには,計画を立てたり,自分の時間を管理することが必要となります。これは,自立に向けての第1歩とも言えます。
本校の前期課程では,「NOLTYスコラライト」を使用します。どんな風に使うかは,自由です。各自工夫して,オリジナルの手帳にしてみましょう。
社会が求める力
- 前に踏み出す力(一歩前に踏み出し,失敗しても粘り強く取り組む力のこと,主体性や実行力も入ります。)
- 考え抜く力(疑問を持ち,考え抜く力のこと。課題を発見したり,計画を立てたりする力,創造力も入ります。)
- チームで働く力(多様な人々とともに,目標に向けて協力する力のこと。発信する力,傾聴する力,柔軟性なども入ります。)
社会に出るまでに身に付けたい力
- 自分から話しかけていく力
- 自分の力で調べる力
- 計画して自分の責任を果たす力
- 自分で決める力
そのために手帳を使おう
- SHRで手帳に書く(毎日)
- 授業中に書く(毎日)
- 自宅で手帳を開く(毎日)
- 振り返りを実施(週1回)
手帳を使いこなすと,忘れ物が減らせ,規則正しい生活を送ることができます。すると成績もアップします。自分の生活や学習が「見える」ようになるからです。
自分の将来を見つめた進路選択
自分の将来をイメージしましょう。10年後,20年後の自分の姿をイメージし,その姿を実現するためには,どうしたらいいかを考えましょう。どのような資格が必要か,その資格を得るためにはどのような学びが必要か,その学びを実現するためには,今何をしたらいいかを考えることが大切です。
大学に行くことがゴールになってしまい,目標が定まらず大学を中退するケースも多々見られます。転職を繰り返すケースもあります。前期課程のうちから,社会に目を向け,職業を知り,大学での学びを知り,将来の選択につなげてください。知っていることの中にしか,選択肢は生まれません。
本校では,段階に応じて「ワークシート」形式の進路希望調査を行っています。自分の将来を考えるために,”知る機会”を多く作っています。また,3年次生には,「R-CAP」(進路適性検査)を行い,客観的に自分を知る機会を設けています。
(付録)正解ばかり書いてあるのはだめだめノート